「Thinkingえべつ」開催しました
分野を超えてみんなで江別を考える「Thinkingえべつ」を開催しました。市内の市民活動団体14団体と、企業7社にご参加頂きました。
市民活動団体からは、自分たちの枠では解決できない地域課題を、他分野の方々と連携して解決しようという意欲的な団体が集まりました。
また、企業からも、地域とともに発展してこその企業、地域課題に取り組む市民活動団体との連携を図りたい、という志のある方々にご参加頂きました。
(1)市民活動団体と企業がどうして一緒に?
ワークショップの前段として、地域課題の解決に向けて「多様な主体」が「継続して話し合える環境」を持つことの重要性や、企業の社会貢献意識の変化や市民活動団体と企業との連携事業の例についての解説を行いました。
(2)グループで話し合おう!
活動分野や興味が同じような方々で4つのグループを作り、それぞれが今抱えている地域課題を協働で解決できるかを話し合いました。
いつもと違う分野の人との話し合いで、固い雰囲気で始まりでしたが、そこはやはり同じ江別市民!
共通の話題が出てくると、お互いの強みを活かした課題解決案がつぎつぎと飛び出してきました。
(3)そして投票!
それぞれのグループから出されたアイデアをもとに、全員で「私も参加したい」「共感した」というカードで投票しました。
各グループで話し合われた内容や、みなさんからのご意見の一部ですが、ご覧ください。
Aグループ
「環境教育=人間教育」という切り口からはじまったこのグループでは、何を行うにも参加者が必要で、そのためのお互いに活動を支え合えるネットワーク作りが大切だということが確かめられました。
参加者からは、「子供の頃の環境教育は大事」「教育したことを実践できるとよい」「どうしたら子供の参加が望めるか、というところで協力できるかも」という共感や提案がありました。
Bグループ
このグループは、高齢者福祉と若者の活動団体が一緒だったことから、介護保険適用外で、なおかつ必要とされるサービスを必要とする人の所に届けるためには?
がテーマになりました。除雪サービスの話では、サービスを受ける方も担う方もメリットがある仕組み作りの話がふくらみ、実現の可能性も見えてきました。
これを感じたのか「実現の可能性が充分あるので、やってみたい」「自分も一緒に参加させてもらいたい」という熱のあるコメントや、「除雪は画一的なサービスになっている。
そこにchanceがある」といった社会的起業としての可能性に触れた意見もありました。
Cグループ
子育て支援、フリースクールという場を必要とする活動に対して、不動産ショップから無償で部屋の貸し出しができる可能性や、空き家バンクの提案が行われ、一気に実現性を帯びて盛り上がりを見せました。
逆に、市民活動団体のネットワークを活用して、企業のPR活動を行うことも可能なので、相互利益に繋がるだろう、との意見も。これに対して、メディア系市民活動団体からは「空き家のPR」についての提案があり、他には「空き家の活用はまちの活性化や治安まで広い意義がある」との地域の現状を踏まえたコメントがありました。
Dグループ
ここではコミュニティカフェを運営する団体に対して、みんなでどういう応援ができるか、がテーマになりました。
企業からは、材料の提供やレシピの合同開発を協力について提案があり、他の団体からもフリーマーケットでのチラシまきなどのPRのお手伝いができるとのすぐにでも実現できそうなアイデアがありました。
参加者からは、「お互いの必要としている部分を補って、活用できそうな所に共感した」「一つの企業や団体にスポットを当てて考えるのはいいですね。
NPOだけではなく、企業に対してNPOができることも考えたいです」という協働の意義を感じられたような意見が目立ちました。
このように市民活動団体と企業の方々とが一緒のテーブルで話し合う場は、初めての試みでしたが、異分野ならではの化学反応がありました。
それぞれの出来ることをつなげるだけで、地域の課題も解決できる可能性があることを、体感できたようです。
終了後の参加者の充実した表情からも、手ごたえを感じる試みとなりました。今後も定期的に続けていきたいと考えています。